高齢者の失禁を予防するために必要なリハビリとは?歩行能力改善が尿失禁改善に!
2020/12/10
高齢者の失禁を予防するために必要なリハビリとは?
歩行能力改善が尿失禁改善に!
この記事は主に次のような考えのご家族さまやケアマネジャーに対して記事にしています。
・尿失禁を改善して外出を楽しめるようになりたい
・介護予防にも取り組んで転倒予防に努めたい
・尿失禁にどのようなリハビリがいいのか分からない
おしっこが漏れてしまう尿失禁に悩む高齢者はとても多く、その悩みがあるために外出を控えたり、水分量を減らしている方が少なくありません。
しかし外出の機会を減らしてしまうと、足腰の筋力を衰えさせてしまう原因となり、尿漏れの原因である骨盤底筋を衰えさせてしまって、さらに尿漏れが悪化してしまう可能性があります。
また水分量を減らしてしまうと、血液がドロドロになってしまい、心筋梗塞や脳梗塞などの大きな病気を引き起こしてしまう原因にもなってしまうのです。
つまり、尿漏れを防ぐことが、そのまま介護予防にも繋がっていると考えても、言い過ぎではないでしょう。
ただ尿漏れは恥ずかしくて泌尿器科に受診できないという方も多く、改善のために治療などに取り組まれている方は少ないのではないかと感じます。
尿失禁のタイプによっては、リハビリによって改善を目指すことができるものもありますから、ご紹介していきましょう。
高齢者の失禁の改善が期待できる尿失禁のタイプとは
尿失禁にはさまざまなタイプがあり、筋力の衰えで引き起こすものから、疾患や認知症などが原因になっているものまであります。
それぞれの特徴を知って、タイプに応じた対処法に取り組むことが大事です。
・尿失禁にみられる4つのタイプ
・腹圧性(ふくあつせい)尿失禁
・切迫性(せっぱくせい)尿失禁
・溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
・機能性(きのうせい)尿失禁
尿失禁にみられるタイプには上記4種類があり、それぞれに原因が異なります。
その中でももっとも多いタイプが腹圧性尿失禁と言われています。
腹圧性尿失禁とは、くしゃみや咳などお腹に力を入れたときに、尿が漏れてしまうタイプの失禁を指しており、骨盤底筋や括約筋といった骨盤内部の筋肉の衰えが原因であると言われています。
切迫性尿失禁は男性に多いタイプであり、中枢神経障害が原因であると考えられており、改善のためには薬物治療に取り組むことになります。
溢流性尿失禁とは慢性的にだらだら失禁してしまうタイプであり、尿道が閉塞しているなど何かしら疾患が隠れていることが原因になります。
その原因を取り除くことが改善に繋がると言われています。
機能性尿失禁とは、認知症や歩行障害などによってトイレまで間に合わないというタイプになります。
適切な介護が必要であったり、生活環境を見直すようなことが必要となります。
タイプに応じた治療法に取り組むことが大切です。
・腹圧性尿失禁の仕組み
もっとも多いタイプの腹圧性尿失禁は、骨盤底筋などのリハビリによって改善が期待できます。
膀胱に溜まった尿は、骨盤底筋群や括約筋と呼ばれる筋肉によって閉じられており、尿が漏れない仕組みになっています。
筋肉を緩ませることによって排泄ができるようになっています。
筋肉が衰えてくると締まりが悪くなってしまうために、お腹に力を入れるようなくしゃみや咳などの場面で緩んで、尿漏れしてしまうのです。
・腹圧性尿失禁には歩行リハビリが有効
歩行機能と尿失禁の関係性について調べてみると、歩行訓練に取り組み、歩行速度が上がってくることによって、尿失禁が改善したというデータが存在します。
また歩行機能が改善することによって、転倒予防にも繋がり、介護予防にまで取り組むことができたと結論付けられているのです。
そのため、尿失禁で悩む方であれば、自身の介護予防や転倒予防のためにも、早めからしっかりと歩行訓練に取り組んでおくことが大切です。
介護予防のためにも早めから歩行リハビリに取り組んでおきましょう
冒頭からお伝えしている通り、尿失禁で悩むようになると、「外出を控えてしまう」→「身体機能を低下させてしまう」→「転倒が起こりやすくなる」といった悪循環を招きやすくなってしまいます。
そのため、腹圧性尿失禁で悩んでいる方に対しては、早めにリハビリに取り組むようにしておけば、介護予防に繋げることが可能なのです。
ただ、高齢者の場合、足腰に痛みが生じていることが多くみられ、その痛みが原因となってうまくリハビリに取り組めないといった状況も少なくありません。
そのような状況であれば、痛みに対するアプローチに取り組んでいかねばならないでしょう。
膝や腰の痛みで歩行が辛いというお悩みをお持ちであれば、痛みの改善を目指しながら歩行リハビリに取り組むことができる訪問鍼灸・訪問マッサージがおすすめです。
介護保険サービスにおいては、訪問リハビリや通所リハビリなどがありますが、これらは痛みに対する治療はできません。
その点、訪問鍼灸・訪問マッサージであれば、痛みとリハビリを同時にアプローチしていくことができますから、安心して取り組めるのではないでしょうか。
ーーー追伸ーーー
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