拘縮予防のためのリハビリ利用について~関節可動域訓練を行えば拘縮は防げます!
2020/10/26
拘縮予防のためのリハビリ利用について
関節可動域訓練を行えば拘縮は防げます!
この記事は主に次のような考えの
ご家族さまやケアマネジャーに向けた記事です。
・拘縮を予防したい
・いつまでも自立した生活を送ってほしい
・拘縮予防のためのリハビリの必要性を感じている
私たちには260個以上の関節があると言われており、関節を動かさずに過ごしていると硬くなって固まってしまって動かなくなってしまいます。
その状態のことを「拘縮(こうしゅく)」と呼び、医学的には「関節可動域制限」と呼ばれることもあります。
拘縮とは、筋組織や腱、靭帯、皮膚など暗部組織と呼ばれる部分が何らかの原因によって異常を起こし固まってしまったり、動かしにくくなっている状態です。
特に廃用症候群と呼ばれる寝たきり状態になってしまった場合には、長期間、関節を動かさずにいるために拘縮が発生しやすいのです。
しかし関節が動かせれば寝たきりであっても自立できる動作がありますので、座位が取れたり、立位が取れたり、腰が浮かせたりできる可能性があります。
いつまでも介護を受けないようにする介護予防に取り組むためには、拘縮予防に取り組んでおくことはとても大事なことなのです。
ここでは拘縮予防について詳しくお伝えしていきます。
拘縮は防げます!
寝たきりになると誰もが関節が高くなって拘縮してしまうと考えられがちですが、拘縮予防に取り組むことによって防ぐことが可能です。
仕方がない症状だと考えずに、拘縮予防に取り組んでいくことが大切です。
冒頭にもお伝えしましたが、拘縮を予防することによって、できる動作はまだまだたくさん保持しているのですから。
いつまでも自立した生活ができるように、支援していく姿勢が大事です。
・拘縮とは
拘縮とは筋組織や腱、皮膚などが縮んでしまい、曲げたり伸ばしたりできなくなった状態を言います。
寝たきりの高齢者の場合においては拘縮になるリスクが高く、手首や肩関節、股関節、膝関節、足首において発生しやすいなっています。
ただ、歩行が可能であるような自立度の高い高齢者であるとしても拘縮が起きるリスクはあり、股関節に拘縮が生じ、歩幅が小さくなってしまうようなことがあります。
いったん拘縮してしまうと、そこから改善を目指すことがとても難しくなってしまいます。
そのため拘縮は予防するしかないと言われています。
・関節に拘縮が起きるのはとても早い
私たちはまったく関節を動かさない生活を営むとしたら、少しずつ拘縮が進んでいきます。
とある研究では、どれだけ筋力が発達した青年であっても、3日間、まったく足を動かさないでいると、立てなくなってしまうことが分かっています。
その状態のまま過ごしていると、拘縮してしまうのです。
寝たきりのように動かさない状態である場合には、一日20分以上はストレッチなどリハビリに取り組んでいかないと拘縮が進んでいると考えられています。
そのように考えると、人間の身体が拘縮するのはとても早いことが分かります。
・関節可動域訓練を行えば拘縮は防げます
高齢者にみられる拘縮をみていると、ほとんどが関節を動かさないことによって生じているものであることが分かります。
そのため動かせる間にしっかりと動かしておくことが、もっとも有効な拘縮の予防策であると言えるのです。
移動が自立できている高齢者であるとしても、長時間、寝ているような場合であれば、足首や股関節に拘縮がみられることが少なくありません。
もし歩行時のバランスが悪かったり、歩幅が狭くなっているのであれば、すでに拘縮が始まっている可能性があります。
そのような方に対しては、リハビリに取り組むことによって、関節を動かす機会を持つことができ、関節の可動域を維持しておくことができるのです。
拘縮予防のためのリハビリ利用について
注意深く高齢者を観察していると、すでに拘縮を感じさせる動きであることが少なくありません。
冒頭からお伝えしている通り、拘縮は関節を動かさずにいると、どんどん進んでいくものですから早めにリハビリに取り組むようにしておかねばなりません。
しかし実際には、歩行ができているような場合には、自立度が高いと判断されてしまい、リハビリの対称となっていない場合も多いのです。
拘縮は予防することが最大の治療法であると言えますから、介護度が軽度の間に取り組んでおくことが介護予防に繋がるものであると言えます。
特に高齢者には膝や股関節に痛みが生じているケースが多くあり、安静にし続けることによってさらに拘縮が進行してしまう可能性も少なくありません。
そのため、痛みに対するアプローチに取り組みながら、拘縮予防を行うことが高齢者に対する取り組みとしてはとても有効です。
訪問鍼灸・訪問マッサージの利用は、そのような意味においては、とても有効な拘縮予防の方法であると言えるでしょう。
まとめ
・拘縮は早い時期から予防が必要
・拘縮予防のためのリハビリが有効
・訪問鍼灸・訪問マッサージの利用がおすすめ
拘縮を予防したい
いつまでも自立した生活を送ってほしい
そのように考えているご家族やケアマネジャーであれば、訪問鍼灸・訪問マッサージでのリハビリがおすすめです。
高齢者の関節に対して適切な身体評価を行い、個人個人にあったリハビリに取り組むことができます。
拘縮予防に取り組みたいという高齢者に、ぜひご活用してみてください。
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