在宅でリハビリを導入する考え方とタイミング~機能的なケアプラン作成のポイント
2020/10/24
在宅でリハビリを導入する考え方とタイミング
機能的なケアプラン作成のポイント
この記事は主に次のような考えのケアマネジャーに対して記事にしています。
・在宅リハビリを中心にケアプラン作成を考えている
・在宅リハビリのサービスがうまく導入できていない
・医療関係との連携が苦手
在宅で暮らしている高齢者をみていると、介護予防を意識した方がとても増えているように感じます。
ただ、そのような思いとは裏腹に、在宅リハビリに取り組めていない高齢者も少なくないことに気付きます。
ケアプランを確認してみると、その目標には「ADLの維持・向上」という文字がきちんと書かれています。
しかし、そのために導入されている介護サービスがヘルパーやデイサービスによる生活支援や外出支援のみになっていることも少なくありません。
もちろんそれらも生活機能訓練として役に立つものですが、やはり専門職から専門的なケアを受けなければ、ADLの維持・向上という目標を達成することは難しいでしょう。
ここでは在宅でリハビリを導入する考え方とタイミングについて、ケアプラン作成を意識してお伝えしていきましょう。
在宅でリハビリを導入する考え方とタイミング
リハビリは、立ったり座ったりといった生活動作だけでも機能訓練となっているのですが、高齢期においては専門的なリハビリを受けておくことが大切です。
ただしケアマネジャーの中には、そのタイミングに迷っている方も多いのではないでしょうか。
在宅で暮らしている高齢者に対しては、生活の質を落とさないためにもリハビリに取り組むことはとても重要になります。
・介護予防
介護予防という言葉は医療や福祉に携わるスタッフだけではなく、高齢者本人やご家族においても浸透してきた考え方です。
ただしそれらをどのように取り組んでいいのか、まだまだ一般の方には伝わっていないのが実情です。
そのため希望があるからリハビリに取り組むというタイミングになってしまうと、介護予防に取り組む前に介護が必要となってしまい、機能維持のためにリハビリが必要となってしまいます。
介護を受けないようにするための取り組みが介護予防ですから、早めの取り組みが必要であるように感じます。
・拘縮予防
要介護度4~5といった重度の要介護者をみると寝たきりの方も多くいらっしゃいますが、このような高齢者においてもリハビリはとても重要です。
できる機能に着目すれば、手が使えたり、腰が浮かせたり、足を動かせたりといった動作を見つけることができます。
そのような機能をうまく活用すれば、自身で食事を摂ることができたり、着替えの際に手や足を伸ばすことができたり、オムツ交換の際に腰を浮かせたり、寝返りをうったりできるでしょう。
しかしリハビリに取り組まず、放置してしまうと、関節が拘縮してしまい、できる機能を奪ってしまうことになるのです。
いつまでも自立した動作ができるようにするためには、専門的なリハビリの導入が不可欠なのです。
・目標を細分化してリハビリの意識を高める
ケアプランには「ADLの維持向上」といった目標をよく見かけます。
もちろん高齢者支援で大事な要素であるのは間違いありません。
しかしケアプランをより機能的にするためには、ADLの維持向上に繋げる目標を細分化して、その目標を短期目標に位置づけてみることをおすすめします。
例えば、「ベッドから自分で立ってポータブルトイレに移ることができる」とか「トイレまで歩行器で移動できる」といったようなものです。
具体的な目標を設定することはケアプラン作成上においても必要な取り組みだと言われていますから、高齢者の意識を高めるうえでも重要だと言えるのではないでしょうか。
・リハビリに消極的な高齢者にはどうすればいい?
「リハビリはしたくない」という意見の高齢者も少なくありません。
だからと言って取り組みをやめてしまうと、機能維持ができなくなる可能性が高くなってしまいます。
リハビリしたくないという意見をよく聞いてみると、入院中にリハビリで辛い思いをしているような経験がある場合が見受けられます。
思うように効果が感じられない場合においても、消極的になってしまうでしょう。
そのため、高齢者にかかわる支援者は寄り添う気持ちを忘れずに、高齢者の努力に対しては労う気持ちを持っておかねばなりません。
うまくいかなくても、支えられていると感じるのであれば、また新たに努力していきたい考えられるようになるのではないでしょうか。
・介護サービスだけではなく医療サービスも計画に
特に介護予防を意識した場合には、介護保険の上限点数が気になってしまうこともあります。
要介護度が軽度の場合であれば、訪問リハなどのように専門的なリハビリを導入することが、なかなか難しい状況もあるのではないでしょうか。
ケアプランには医療サービスも含めておくようにするといいでしょう。
在宅で生活している高齢者は、医療がベースとなっていることも多いので、病院やクリニック、薬局、訪問鍼灸、訪問マッサージなどもすべてリハビリに繋がるものです。
ケアプランを計画上の医療関係者に配布することによって、生活上についての注意点についても明らかになることがありますので、より機能的なケアプランになるのではないでしょうか。
まとめ
・在宅高齢者のリハビリは早めに取り組んでいくことが重要
・ケアプラン上にも医療を位置づけておく
・訪問鍼灸・訪問マッサージの利用がおすす
いつまでも在宅で元気に過ごしてほしい
介護予防に取り組んで自立した生活を継続してほしい
そのように考えているご家族やケアマネジャーであれば、訪問鍼灸・訪問マッサージでのリハビリがおすすめです。
身体評価を行い、高齢者にあったリハビリに取り組むことができます。
介護予防・拘縮予防に取り組みたいという高齢者に、ぜひご活用してみてください。
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