やってはいけない高齢者の筋トレ
2020/08/07
これだけはやってはいけない!高齢者の筋トレ注意点
寝たきりにならないための機能訓練・介護予防体操のポイント
SNSで時々筋トレを否定している人を見かけます。
そういう人達は、
デイケアとかで機能訓練をしている人達を
見たことがないのでしょう。
筋トレしてる高齢者は寝たきりになりにくいし、
100歳でも自力で歩けます。
筋トレを嫌がってやらない高齢者は、
膝とか腰の痛みで悩んでいる人多いです。
現場を見れば一目瞭然。
頭でっかちになって
何でもかんでも理屈で物を考えるようになると
自分にとって都合のいい事実しか見れなくなる
ということでしょうか。
…ただし!激しいウエイトトレーニングには、私も反対です。
つまり、重たいものをしんどい思いをしながら頑張って持ち上げたり
マシンで強い負荷をかけてやるようなトレーニング。
あれこそが筋トレ!と思っている人が多いんですが、
とんでもない間違いです。
若い人ならまだしも、
高齢者はそれによって逆に身体を壊す危険性すらあります。
イチロー選手が
「野生の動物は筋トレなんかしてない」
「筋肉つけて身体を大きくすると、それに関節が耐えられなくなる」
と言っていたけど、そう思う。
事実、ウエイトトレーニングをバリバリやっている
ダルビッシュ選手も、大谷選手も、肘を壊した。
逆に、当院でも取り入れている[初動負荷トレーニング]を中心に、
ウエイトトレーニングをやらなかったイチロー選手は
引退まで大きな怪我をすることがなかった。
ひょっとすると、筋トレはダメだと否定している人は
激しいウエイトトレーニングを否定しているのかもしれない。
だとすれば、それは間違っていないと思う。
そもそも、筋トレ=ウエイトトレーニングというのが
間違った認識です。
筋トレ=しんどい思いをしてやるもの
というのも間違った認識です。
私が心から尊敬している師匠・松栄勲先生は
「痛い動きはしない」
「できることをできるだけ」
という考え方で、一流のスポーツ選手から重度の障害者まで
みるみるうちに回復させてしまいます。
私も師匠の考え方に基づいて、
無理のない運動。やればやるだけ気持ちが良くなる運動を
指導するように心がけています。
もう「運動はしんどい思いをしてやるもの」という考え方は古い。
とっとと捨ててしまいましょう。